あの人、めっちゃポジティブな人だなあ!エネルギッシュだなあ!悩みとかあるのかなあ?そんな風に見える人って周りにいませんか?
その方は本当にポジティブ思考の持ち主かもしれませんが、もしかしたらどんな時でも自分はポジティブに生きる、そうしないといけない!そう信じて生きているのかもしれません。その結果、仮に自分の本心がネガティブであっても一生懸命ポジティブに振舞うように無意識に行動しているのかもしれません。
誰にも幼い頃、親などの養育者との関係で、養育者から推奨されづづけたことがあります。そこで推奨され続けたことを正しいことと思って大人になってからも無意識でやり続けることが実はストレスの原因になっていることがあります。人前ではポジティブに振舞いなさい、ネガティブな自分をだしてはいけません。そうはっきりという親は少ないかもしれませんが、ネガティブなことに目を向けずに、ポジティブな面にのみ目を向ける親からは、ポジティブに振舞い続けなさいというメッセージが子供に伝わっていることが多いです。その結果、その子供は大人になってもポジティブな自分を最後まで演じ切る人生を歩みます。ネガティブな自分を感じることがあったら、そこには蓋をして、自分=ポジティブな自分の歪んだイメージを確立していきます。常にポジティブといえば聞こえはいいですが弱みをみせない、人にお願いができない、自分のできることしかしない、本当は低い自己評価を隠す、こういったパターンの生き方をポジティブ思考の方はしているかもしれません。その結果、仲間入りができない、自己実現を達成しにくいといったことが人生で起こっているかもしれませんね。