子供の自己認識に影響を与える親の反応の理解
|

子供の自己認識に影響を与える親の反応の理解

テストでいい点をとったときや先生に褒められたとき、子どもは親に喜んで報告するでしょう。そんなときに「ふうん」と親の反応が薄いと、子どもは認めてもらえないことにショックを受けます。

それが度重なると、「自分は重要であってはいけないんだ」とこの禁止令が発動されます。この禁止令を持つ人は、常に目立たないよう心がけ、責任を負うのを嫌う。極端に地味なファッションを好んだり、口数も少なく、小さな声でボソボソ話したりする人は、この禁止令のせいかもしれません。

部下やチームメイトとしては優秀だったのに、リーダーやキャプテンになった途端に実力が発揮できなくなる人は周りにいませんか?いわゆる「縁の下の力持ち」的な人生に甘んじている人です。一生劣等感に悩む人が、消極的な為に自己実現のチャンスを失う、いい仕事をしても昇進を望まない人に多い。

いつも抑えられていて自己主張が許されない、何かしようとすると、「お前にそんな難しいことができるはずがない」など、様々な形で自分の存在価値を値引きされて育った子、強い劣等感や自己嫌悪にさいなまれる人がこのタイプです。

相手が対等な関係を求めてきても、不安を感じ、逃げの姿勢をとり、結局、人との接触を避けてしまいます。この結果、孤立することになり、ため息をつきながら寂しさや悲しさの中に浸ります。

会長よりも副会長、主役よりも脇役を自らかってでるような歴史はありませんか?自分のことを「うだつがあがらないダメ人間」と感じていることはありませんか?そのような人も、この禁止令の影響を受けている線が濃厚です。人の上に立つ立場になると、「重要な人になってはいけない」と自分でストップをかけてしまうので、思うように力を出せなくなります。

仲間入りができない人になる

「あの子と口をきいてはいけません」と親が友達を選んだり、「この子は恥ずかしがり屋だから」と親が子どもの心を代弁してしまったりする例はありませんか?そうなると、知らず知らずのうちに、子どもは同世代の子の中でもまれる機会が少なくなります。

この禁止令を持つ人は、職場やグループに溶け込めず、一人で行動することが多くなります。サークルの合宿や社員旅行など、大勢の仲間と旅行に行っているのに、気がつくといつも一人で行動している人、飲み会や合コンに誘ってもいつも断る人は、この禁止令を持っている可能性があります。

自分の所属する職場とか団体を持たないフリーター

同じ能力を持ちながら、同僚と違って「貧乏くじ」ばかり引く人

1人が一番楽、巻き込まれるのは嫌など、一見適応的に見える人の本音

宴会、社員旅行、集団スポーツなどの参加を渋る人

帰国子女に見られるように、子供時代の海外の自由な雰囲気の環境で暮らした人々が帰国後になじめなくて帰属感を喪失する場合

親がエリート意識が強すぎて、非社交的、親族や隣近所と仲良くせず、家族として孤立した生き方をしている場合

友人が欲しいがために一生懸命勉強している人は一番になれば、周りの人から注目され、友人ができると信じている例

存在してはいけない人になる

これはもっともつらい禁止令ですが最もポピュラーな禁止令でもあります。

幼い頃に虐待を受けたり、「お前さえいなければ、私は離婚していたのに」などと親の不幸の原因にされたりした子どもは、この禁止令をつくってしまいます。自分は生きていてはいけないという思い込みから、自分の体や命を大事にできなくなります。アルコールや薬物などに依存してしまう人は、この禁止令の影響を受けているかもしれません。

Similar Posts

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です