神戸市中央区 みなと元町内科クリニック
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ストレス専門Dr. 笠木のブログ
親の教育が子供の人格に与える影響 ① (禁止令・EQ)
2022/12/10

補足:禁止令とは、心理学者エリックバーン博士によって提唱された交流分析という自己分析法の中にある、文字通り「〇〇してはいけない」という「禁止」の「命令」のことです。この禁止令は、幼いころに親などの養育者から否定的・禁止的な命令や態度を繰り返し受けることで、自らの思考や行動の制限を課してしまうものです。「〇〇してはいけない」ということをいわれ続けることで、親からの言葉や態度を受けて、自らの行動にブレーキを掛けてしまうというわけです。

1)自分では何をしていいのかわからない人間になる

 親の躾が厳しい、あるいは親が過保護や過干渉の家庭で発生しやすい禁止令です。「危ないことはやめなさい」「あの子と遊んではいけません」「怪我するから○○はやめなさい」「触ってはいけません」などと行動を規制されるたびに、「自分は何もしないほうがいいんだ」という禁止令を子供が自分に作ってしまいます。厳しい躾や過保護、過干渉に従った子供は大人になると、積極性に欠け、人の意見に従ってばかりになる「指示待ち」傾向が強くなります。幼い頃から親の言いなりに動くことしかしていないと、大人になって、自分でどう行動すればいいかを考える習慣がついていないので、上司や先輩に指示をしてもらえないと、自分では何をしていいのかわからない人間になります。この人の特徴は、行動するにあたってはいつも迷う、どこへも到達しそうにない、それを変える行動もしない人である場合もあれば、有限不実行タイプの評論家、口は出すが手を出さない人といった人かもしれない。あるいは石橋をたたいては壊すのを繰り返すような慎重すぎる人になるかもしれない。

 

2)まわりの評価や常識、世間体に左右されやすい人間になる

「本当は、女の子が欲しかった」と言われて育った男の子や、母親が「女は損よね」とよく言われていた女の子など、自分の性別やアイデンティティを否定された経験がある人が持ちやすい禁止令です。男の子が大きな声を上げると必ず叱られ、兄弟げんかを禁じられ、自転車の遠乗りも許されない状況でもこの禁止令は強化されます。男性性を欠いた父親、女性性を欠いた母親から生まれた子供は、やはり男性性や女性性を身に付け損じるため、職場や学校でも適応が困難になるので、不登校になりやすく、また、家庭内暴力の原因にもなりえます。この禁止令をもつ人の特徴として、①自分の性や自分自身に自信が持てなくなりまわりの評価や常識、世間体に左右されやすい。②異性の友だちばかりで同性の友だちが少ない人や、部活やサークルなどで同性だけの集団にいるのが苦手だった人は、この禁止令の影響を受けている可能性が高いといわれます。