私たちの目標は、薬物のない日本を実現することです。 私たちは、薬物使用や依存症をなくす社会の実現に向けて、たゆまぬ努力を続けてまいります。 教育、意識向上キャンペーン、効果的な介入を通じて、私たちは予防とリハビリテーションの文化の促進に努めています。 支持的な環境を育み、治療と回復のためのリソースを提供することにより、私たちは個人が薬物の支配から解放され、健康で充実した生活を送れるようにすることを目指しています。 私たちの目標は、薬物の有害な影響が最小限に抑えられ、すべての個人が薬物のない社会で繁栄する機会を得る日本を作ることです。

セルフケアにより病気を予防する

当クリニックは、最新の西洋医学、東洋医学、栄養学、心理学を組み合わせた診断とケア、カウンセリング等を提供しています。特に肩こり、浮腫み、不眠、疼痛などの慢性症状やアトピー性皮膚炎、高血圧などの生活習慣病では、食事、睡眠、姿勢などの生活スタイルを変えながら、自分にあったセルフケアの方法を見つけることで、ある程度の予防が可能です。自分にあったセルフケアの方法を一緒に見つけませんか?

薬に頼らない世界をつくる

生活習慣を変えることに成功された多くの患者さんで、今まで飲んでいた薬が減ったり、止めれたりすることが可能になります。どうしても高齢になると、 生活習慣を変えることが困難になり、飲む薬が増えてしまう結果、胃腸、肝臓、腎臓などの臓器に負担をかけることが避けられません。また、臓器の負担が増えれば、老化をさらに早めてしまいます。当院では、その方にあった病気を予防する生活習慣のアドバイスを行っております。特に、患者さんの話を深く傾聴し、患者さんと一緒にその方にあった生活習慣の改善方法を考えていくことを大切にしています。最終的に、未病の段階で人が自分の未病に気づき自分のケアができる、その結果、薬に頼らなくても済む人を増やしていくことに当クリニックは取り組んでおります。

タイトル:
Combination of apoptotic T cell induction and self-peptide administration for therapy of experimental autoimmune encephalomyelitis.
掲載された雑誌:
Ebiomedicine (筆頭著者)
内容:
リンパ球のひとつであるTリンパ球をすべて身体から一時的に抹消し、病気の原因となるものを身体に少量ずつ与えると、T細胞が抹消されてから2週間後に血液中に復活してきます。それ以降、自己免疫疾患が完治してしまっているという論文です。(2019年)
タイトル:
D-mannose induces regulatory T cells and suppresses immunopathology.
掲載された雑誌:
Nature Medicine (共著)
内容:
糖質のひとつであるマンノースは他の糖質と異なり、制御性T細胞という免疫を制御する細胞をたくさん体内で作ることができることから、今後、栄養療法による慢性疾患の治療応用が期待されます。(2017年)
タイトル:
Antibiotics in neonatal life increase murine susceptibility to experimental psoriasis.
掲載された雑誌:
Nature Communications (共著)
内容:
母親マウスが抗生剤づけになった時に、生まれる子供の体質に与える影響をマウスを使って調べました。その結果、子供マウスは、腸管環境の悪化により、乾癬という強いアレルギーになりやすくなっていました。(2015年)
タイトル:
In Vivo-generated antigen-specific regulatory T cells treat autoimmunity without compromising antibacterial immune response.
掲載された雑誌:
Science Translational Medicine (筆頭著者)
内容:
自己免疫疾患では、自分の免疫力が自分の体を攻撃します。薬を使って、自分の体を攻撃する免疫力だけを調整し、他の免疫力を維持することはこれまでは不可能だったのですが、それを世界で初めて可能にする治療法を確立しました。(2014年)
タイトル:
TGF-beta1 on osteoimmunology and the bone component cells.
掲載された雑誌:
Cell and Bioscience(総説・筆頭著者)
内容:
白血球から分泌されるTGF-βがどのように骨の免疫を制御しているのかの総説です。TGF-βは免疫を制御するだけでなく、高品質の骨をつくるのに関与しています。(2013年)
タイトル:
PD-1 and autoimmunity.
掲載された雑誌:
Critical Review of Immunology(総説・筆頭著者)
内容:
本庶佑先生がノーベル賞をとるきっかけとなった物質「PD-1」の研究を長らくしてきた自分の研究成果や新しい知見を総説にまとめました。糖尿病、自己免疫疾患、癌などの生活習慣病の発症を抑制するのに「PD-1」は深く関与しています。(2013年)
タイトル:
Anti-programmed cell death 1 antibody reduces CD4+PD-1+ T cells and relieves the lupus-like nephritis of NZB/W F1 mice.
掲載された雑誌:
Journal of Immunology(筆頭著者)
内容:
本庶佑先生がノーベル賞をとるきっかけとなった物質「PD-1」が全身性エリテマトーデスという膠原病の発症や進行を抑えるのに重要な働きがあることを実証しました。本庶佑先生との共同研究です。(2011年)

院長 笠木 伸平

笠木伸平 みなと 元町内科 クリニック

かさぎ しんぺい
<プロフィール>
医学博士(免疫学)・内科学会認定医・指導医・日本医師会認定産業医・難病指定医・未病セルフケア協会会長・KAEru Company 顧問・EQ R&D協会 認定トレーナー・健康経営コンサル会社 naturally 講師
2001年
神戸大学医学部卒業
2001年~2011年
内科医師、膠原病リウマチ専門医として病院勤務
2011年~2014年
米国国立衛生研究所の特別研究員
2014年~現在
神戸大学医学部付属病院検査部 副部長
2018年5月~
「みなと元町内科クリニック」開業
主な臨床・研究業績
<開院のきっかけ>
慢性の生活習慣病の患者さんに対して、1人2~3分診療で、病気の原因を解決することなく、症状に対して薬で抑えこむ薬物療法を中心とした医療に長年嫌気がさしていました。

一方で、丁寧に患者さんの話を聞いてみると病気の原因がわかるだけでなく、原因を対処することが患者さんの改善意欲や減薬につながることを経験し、原因を究明し、薬がいらなくなる診療を広めるために開業を決意しました。